フェアトレード(Fair Trade : 公平貿易)とは、発展途上国や立場の弱い状況のもとで作られた作物や製品を適正な価格で継続的に取引することによって、生産者の持続的な生活向上を支える仕組みです。
フェアトレード10の指針
WFTO(世界フェアトレード機関 :World Fair Trade Organization)は、フェアトレード団体が順守すべき指針として以下の指針を定めています。
- 生産者に仕事の機会を提供する。
- 事業の透明性を保つ。
- 公正な取引を実践する。
- 生産者に公正な対価を支払う。
- 児童労働および強制労働を排除する。
- 差別をせず、男女平等と結社の自由を守る。
- 安全で健康的な労働条件を守る。
- 生産者のキャパシティ・ビルディングを支援する。
- フェアトレードを支援する。
- 環境に配慮する。
フェアトレードフェスタinさっぽろが考えるフェアトレード
フェアトレードフェスタinさっぽろでは、フェアトレードの原則を、国内の福祉作業所との取引にも適用されるべきものと考え、地域社会においてもモノの取引を通じて人と人の公正な関係が実現されるまちづくりを目指します。 北海道の地元商品とフェアトレード商品を融合した「フェアトレード+地産地消」の実現を目指します。
フェアトレードタウン
2019 年6 月に、札幌市は日本で5 番目のフェアトレードタウンに認定されました。フェアトレードタウンは、市民・行政・企業等が連携して、フェアトレードを推進して、地球規模での人間らしい暮らしの分かち合いと、経済・社会・環境面においても持続可能な地域と地球を作り出す運動です。2002 年からフェアトレードフェスタを継続し、フェアトレードを推進してきた私たちは、札幌のフェアトレードが独自に作り上げてきた福祉・環境・教育分野との協働をさらに深めて、フェアトレードフェスタを通じて札幌のフェアトレードを国内外に発信し、札幌らしい「誰一人取り残さない」をスローガンとするフェアトレードを多くの人と分かち合いたいと考えています。
フェアトレードは、国際目標である「持続可能な開発目標」SDGsの17 目標のすべてに貢献する、SDGsのメッセンジャーでもあります。SDGs未来都市、地域である札幌市、北海道から、現在の地球社会が抱える問題を自分事として捉え、自分たちの意識的な消費行動によって、地球社会の問題解決にも結び付くより良いまちづくりを進めていきたいと思います。